Culthouse diaspora

風が辿りつかない場所

ブレラン

10日ほどブログの更新が途絶えてしまった。この間何をしていたのかといえば、戦争のはらわたのデジタルリマスター版を観に行ったり、もう間もなく日本でも公開されるブレードランナー2049に先駆けて、丸の内ピカデリーブレードランナーファイナルカット版の爆音上映及び爆音上映の前の開かれた冲方丁×虚淵玄×早川書房の塩澤編集長による座談会に行くなどしていた。旧作の再上映にばっかり行ってるな俺。

ご存知の方はご存知だと思うが、ブレードランナーには5つの異なるバージョンが存在してたりする。座談会の際、司会の塩澤編集長から客席の人間に「ブレードランナーの全バージョンを見ている人はいますか?」という質問があったのだが、客席の8割くらいの人間がそれに対しイエスの手を挙げていた。SFファンはおそろしい。一応大学の卒論をディックで書いたような人間なので、それなりにブレランにも思い入れがあるつもりでいたが、今後の立ち振る舞いには気を付けていきたい。

Twitterにも書いたが、冲方丁ブレードランナーは大学の授業で学ぶ対象としてエンゲージしたというのに対して、虚淵玄は高校生の頃にオタク的なdigで辿り着いた後に自身の指針になったという話が、二人のスタンスの違いが如実に出てて非常に興味深かった。

ちなみに冲方氏が仰っていたが、今回の2049のプロデューサーはハナから劇場動員を見込んでおらず、商業的にコケても第1作目同様に2,30年先にも記憶に残る作品を、ということを念頭に置いて撮られた作品であるらしい。本当に楽しみだ。

www.bladerunner2049.jp