Culthouse diaspora

風が辿りつかない場所

キングコング 髑髏島の巨神

久々にレンタルで映画を借りてみた。なんだかんだで映画を観に行けてもおらず、映画自体を見るのも久々だったのだが。とりあえず今日見たキングコングの新作がとっても面白かったので、ざっくりと感想でも書いておく。


映画『キングコング:髑髏島の巨神』特別映像(Kong is King)【HD】2017年3月25日公開

 あらすじ:絶海の孤島でキングコングが大暴れ。他の巨大生物も大暴れ。人間はいっぱい死ぬ。

 

とりあえずこの映画を観た最初の感想としては、「ああ、これ絶対に映画館で観てなかったことを後悔するタイプの映画じゃん」というところだった。俺自身怪獣映画ファンであるとは思うのだけれども、別にキングコングに対する思い入れはそんなにあるわけではない。キングコングVSゴジラも見たことないし、唯一まともに見たのが2005年のピーター・ジャクソン監督の作品くらいで、それも187分という長尺に負けて途中で寝てしまったので、後半の展開はあんまり覚えていない。どちらかと言えばキングコングよりも子供の頃ソフビ人形を所持していたメカニコングの方が思い入れがある。…流石にそんなことはないかもしれない。

まあそんな雑なキングコング観しか持っていない人間が観ても、今回の髑髏島の巨神は非常に楽しめる作品となっていたと思う。それこそ「キングコング」という、もう手垢が付きまくっているどころではない素材を、昔の映画からのネタだったり最近のゲーム作品からのオマージュだったりを盛り盛りで投入して調理された新たなコングは、ひたすら濃ゆい味付けであるにも関わらず118分という時間があっという間に感じられる作りにしたのは見事である。監督したジョーダン・ウォート・ロバーツという人は大変なオタクの人であるらしいが、その趣味が良い意味で発揮された結果だと感じる。脚本書いたダン・ギルロイの手腕も大きいんだろうね。

2014年に公開されたギャレス・エドワーズ監督のゴジラについては、楽しい部分は多いけど細かい文句を言いたくなってしまう作品だったのに対して、こっちは細かいアラはあるけど、全体としてむっちゃ楽しい映画であった。パシリムやギャレスゴジラ、あるいはジュラシックワールドといったここ何年かのハリウッドの怪獣映画の中でも、バランスの良さはピカイチだったんじゃないかしら。「モンスターバース」展開に関しては色々思うところがあるけど、このレベルの作品が今後も続くなら悪いだけのものでもないのかもしれない。