Culthouse diaspora

風が辿りつかない場所

杉並散歩(後編)

(続き)前回「次なる目的地へ」という書き終わり方をしたが、そもそも昨日の徘徊に目的などほぼないのであって、「目的地」という書き方自体が振り返ってみるとなんかアレ、というどうでもいいことを思ったが、まあいいや。

気になった物件の周辺をぶらぶらと散策して、次に向かったのは東京メトロ丸ノ内線方南町である。何故方南町を目指したのかといえば、この東京暮らしの中で丸ノ内線支線を利用したことがほとんどなかったから、という理由もあるが、一番大きな理由は「ただ何となく」である。

ぶらぶら歩いてるうちに南阿佐ヶ谷駅が近くにあることが分かったので、そのまま丸ノ内線に乗り込む。中野坂上で乗り換えるのか中野新橋で乗り換えるのか迷っていたらいつの間にか西新宿に着いていたので、慌てて引き返し、「中野坂上」で乗り換える。

随分昔に知人の家を訪れるのに中野新橋で降りたことがあったようななかったような記憶があるが、方南支線を利用するのはその時以来である。多分今後の人生においてもほとんど方南支線を利用することはないのだろうと思っているうちに、方南町駅に着いた。

改札を出たら内臓のように配管がむき出しになった天井が見えたのでとりあえず写真を撮った。まだあるんだなこんな駅。

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階段を上って地上に出てみると、環八道路のひたすら交通量の多い道路が広がっていた。同じ杉並区でも俺の住む西武線沿いの風景とはまるで違ってて非常に驚く。渋谷区に隣接する地域と練馬区に隣接する地域とではこうも違うものかと、ぼんやりと感慨に浸る。今俺の住んでいる地域は見渡す限り高い建物が目に入って来ないところだが、方南町の駅周辺はその逆。普通に「東京感」の強い街だと思った。

個人的に街は長閑な方が住みやすいと感じるので、あんまりこの街との相性は良くなさそうだと思いつつ、家路についた。まあ一本道路隔てるとまた風景も変わるのだろうけどもね。

また無目的にどっかに行きたい。