Culthouse diaspora

風が辿りつかない場所

Miasmal/Miasmal(2011)

「闇を覗くものはまた、闇からも覗かれている」

そんなニチェニチェした言葉をこのジャケに託したのかどうかは全く定かではないけど、スウェーデンはイェテボリの森(Abyssと同意語)の中からまたロクでもないのが現界しやがったぞ!

初期EntombedやDismemberを彷彿とさせる、というか90年代頃からそのまま引っ張り出してきたかのようなサウンドをベースに、クラストコアの要素なんかも取り込みつつ、バンド名通りに/ジャケ絵通りにぼっこぼこと毒気と臭気を吐き散らすハタ迷惑なオールドスクールデスメタルでちょーかっこいい。

なんだ、オリジナリティとか新鮮味に欠けるとかそういうこと言ってる連中はアレか、どこぞの樹海で鹿とか投げ入れたら10秒で骨になるような毒沼(あるかどうか知らんが)に遭遇した時にも「この沼はオリジナリティに欠けてるんで点数低いですねえ」とかのたまいやがるのか。ンなもんいらねえ。

別働隊のMartyrdod共々スウェーデンの地下はまだまだ吹き溜まってることを再確認させてくれる頼もしい連中だよ。