Culthouse diaspora

風が辿りつかない場所

徒歩歩

振り返ってみると、学校だったり最寄り駅だったりが何故かずっと近くにあるところに住んでたような気がする。唯一バスで通ってたの、マジで幼稚園の頃くらいじゃないか。小中は当然のこと、高校も大学も余裕で徒歩圏内にあったし、最初に上京して住んだところも、今住んでいるところも全て徒歩10分圏内に駅がある。
特に今住んでいるところは、当初駅から多少離れても広くて設備の良いところを、という前提で部屋を探し始めた筈なのに、気付けばそんなに広くはないけど駅からはむっちゃ近い部屋に住むことになっていた。我ながら何故なんだ?
駅から家までの距離が近い方が便利が良いのは勿論なのだけど、その唯一の欠点(というと語弊があり過ぎる気もするが)は、最寄り駅と自宅の距離がなまじ近過ぎると、自宅と最寄り駅までのルート以外の場所に疎くなることだ。最寄り駅周辺にもう少し娯楽や店のあるようなところだと違うのかもしれないが、基本的に日々の生活は家と最寄り駅と周辺の何店舗かの店のある狭い範囲を往復していればこと足りる。意識して周辺を歩かない限りは自分の家から数十メートル離れた路地にある公園や建物に気付かないなんてこともザラだ。
特に俺のように地方から上京してきて都心から少し離れた何もない郊外に住むと、職場や遊び場にする駅の地理には詳しくなっても、自分が寝に帰る地元の店や施設は意外に知らないという逆転現象が起こりやすくなるのではないか、と考えてたりする。まあ無論個人差はあると思うが。

明日は夜勤明けの休み。ついでに今日も良いらしいので絶好の徘徊日和だ。死んだ魚のような眼でその辺をぶらぶらしたい。