Best Music of 2015
明けましておめでとうございます。
例年通りもうすぐ年明けから二ヶ月が経過しようとしているにも関わらず恥も外聞もなく新年の挨拶をし、1年近く更新がない事を何も気にかけていないブログへようこそ。
2015年内にこの記事を仕上げられなかった要因としては引っ越しの準備やら何やらで忙しかった事も大きいが、何より面倒だったのが最大の理由である。要はいつも通りということだね。死んじゃえバーカ。
そんなこんなで猛烈に今更ではあるが、2015年に個人的に良かった音楽アルバムを晒していくですよ。
30.fhana/Outside of Melancholy
fhána「Outside of Melancholy 〜憂鬱の向こう側〜」MUSIC VIDEO
「fhanaはオタサーの姫じゃなくてオタサーと姫なんだよ」という知人の評を見た時にはコイツは天才じゃないのかと思ったりしました。ちなみにDivine Interventionって曲もあるので、fhanaはオタサーと姫であり、Slayerのフォロワーでもある可能性を追加しておきます。
29.南條愛乃/東京1/3650
昨年の紅白にμ'sのメンバーとして参加してなかった事でお馴染みのナンジョルノさんの、南條愛乃名義としては1stフル。fripSideのピコピコ路線より、こちらのオタアニソン路線のが個人的にはよく馴染んだ。
28.Melechesh/Enki
うんうん、それもメソポタミアだね！
27.Tribulation/The Children of the Night
画太郎ジャケのスウェディッシュデス路線の頃から比べると随分様変わりした感のある3作目。前作の半端な感じからオーセンティックなロケンロー路線に吹っ切れたせいか、全体のまとまりは非常に良くなってると思う。つうか、もう少し賛否両論起きても良さそうなくらいの路線変更であるにも関わらず、海外のレビューサイト眺めても本作をネタにしてる所ほとんど見なかったのがとても悲しい。さて置き、The Motherhood Of Godは大名曲なので皆聞くと良い。
26.Symphony X/Underworld
4年ぶり9作目。ここ何作かは当たりが続いてる印象のある彼らだが、本作も技巧とフックが十二分に盛り込まれたベテランらしくも聞き応えのある快作に仕上がっている。
25.Vhol/Deeper Than Sky
最近のProfound Loreにはほとんど着目してなかったけど、たまたまレーベルのストリーミング眺めてたらトップに来てたのがこの連中。AgallochやHammers of Misfortune、YOBの連中が集まって始めたサイドプロジェクトらしい。前作は未聴なのだけど、パワーメタル、クラスト、ブラックメタルをごった煮にしたサウンドはPitchforkでも8.2が付いてたり、なるほど通好みっぽい雰囲気がぷんぷんする。ま、その辺の厭らしさ差っ引けば良作じゃなかろうか。
24.Vision of Disorder/Razed to the Ground
3年ぶりくらいの新作。どこぞの多田李衣菜さんにも「これがロックだよ！」って鼻息荒く勧められる気合の入ったアルバムでございましょう。オタク死ね。
23.Killing Joke/Pylon
3年ぶり16枚目のフルアルバム。思えばちゃんとKilling Jokeのアルバム聞いた事なかったのだけど、本作のスペーシーでジャカジャカしてて気が付くと引き込まれている感じは非常に心地よかった。
22.TRUE/Joy Heart
TRUEこと唐沢美帆の、TRUE名義としては1stフル。名前だけはどっかで見た事があったが、昔は優香とかと組んでグラビアアイドルやってた人だったのね。いやあ藍井エイルと比べると随分間が開いて…おっと。個人的にランティス系のアニソンにはいささか食傷気味ではあるのだけど、この人は流石に芸歴長いだけあってパワーが違う。
21.Doomed/Wrath Monolith
名が体を表すにも程があるドイツ産デス/ドゥームの4作目。アタマからケツまでずっと不穏でなんなのこれ。
20.Yellow Eyes/Sick With Bloom
メリケン産ブラックメタルの3rdフル。どこの田舎で暮らしてたらこんな暗黒のんのんびよりみたいな音が出てくるのかと思ってたが、バイオグラフィ見たらニューヨークのニューヨーク市出身でやんの。大都会じゃねえか。
19.Grave/Out of Respect For the Dead
こんなバンド名なのにまだ活動してる事に誰もが驚く事でお馴染みのスウェーデン産老舗デスメタルのもう何枚目だか分からない新作。20年選手の貫禄と殺気に満ち満ちており素晴らしい。
18.Skepticism/Ordeal
フィンランド産老舗葬式ドゥームの7年ぶりのフルアルバム。彼らの新作がライブレコーディングで録音されるって報せを聞いた時には何の意味があるのかいまいち分からなかったのだが、いざ出来上がったアルバムを聴いてみて納得。普通のスタジオアルバムともライブアルバムとも異なる立体的な音の広がりが感じられるのだよ。痺れた。
17.Macabre Omen/Gods of War - At War
1994年から活動しているギリシア産ブラックメタルの10年ぶりの2ndフル。血に染まるエーゲ海、むくつけき男達のウォークライ、俺好みのエピックブラックメタルサウンド、至高過ぎィ！完飲。
16.Thy Catafalque/Sgurr
ハンガリー出身のアヴァンギャルドメタルユニットの6作目。お国柄を反映したカビ臭いブラックメタルを下地に独自解釈のオルタナとインダストリアル流し込んだ音楽性は何とも不思議な味わい。アルバム全体のまとまりも良く、カタログの中で一番取っ付き易い作品じゃなかろうか。
15.Alkaloid/The Malkuth Grimoire
ドイツ産プログレデスの1作目。NecrophagistやObsculaのメンバーが関わってる模様。テクいデスメタルの連中が集まった結果キモいプログレデスになるのは古今東西よくある風景であるな。歌詞もクトゥルフやダイソン球がどうとか、オタ臭いネタのオンパレード。笑えます。
14.Nepenthes/Scent
国産呑んだくれドゥームロックの1stフル。アルコールを燃料に獣性と暴性吐き出しつつ、豪快だけども決して大味にならないラインをドライブしてくの最高かよ。
13. Ævangelis/Enthrall to the Void of Bliss
2015年度の地獄枠その1。ねえ、このブログを読んでるみんなはきっとfateとか好きでしょ？かの作品に出てくる聖杯あるじゃないですか。このアルバムはアレよ、あの聖杯の中身をそのまま音にしたようなものだと思えばよろしい。虚無の愉悦は甘美ですらあるのです。
12.戸松遥/Harukarisk＊Land
声優戸松遥の3作目フルアルバム。とまっちゃん=チアガール is 最高ではないかね。アルバム自体の出来も前二作から着実なステップアップが感じられて非常に良い。スヒアメンバーで一番歌手活動安定してるのが戸松遥である事は間違いないし、今後もそれは変わらんのだろうなーと、同じく2015年に出たあやひーの微妙な出来の新作を聞きながら考えていた。
11.High on Fire/Luminiferous
Matt Pike率いるドゥームメタルトリオの7作目。当たりのアルバムとそうでもないアルバムを交互に出してくる印象があったのだけど、今作は前作に引き続き当たりが続いた感じ。出音の一発目から出力の違いを感じるし、その勢いが最後まで途切れないのが"当たり"のアルバムだって事さね。超かっけえ。
10.内田真礼/PENKI
まれいたその待望の1stフルアルバムだオタク共。フタ開けてみればゼロ年代から離陸しきれずにピコリーモにも行き切れない感じの絶妙な塩梅の楽曲が詰まっており、やっぱりマンウィズなんたらとかなんちゃらラスヴェガスとか、内田真礼の存在があれば一つもいらねーなって思いが更に強くなりました。ありがとうございます。
数年前にほぼあの頃の音のまんまで復活する怪現象を発生させ、全世界の一部のメタルヘッズ達を混乱と歓喜に沈めたNWOBHMの雄、Satanが何と新作を出しやがったぞ。流石に前作に比較すると幾分か現代に順応した感じがあるものの、それでも2015年に出てきて良い音じゃねえぞコレ。どこまで続くんだろう…？
8.Arcturus/Arcturian
ノルウェー産アヴァンギャルド/プログレメタルの10年ぶりのアルバムにして、再結成後初となる復活作。前作が聞き応えはあるもののゲージツ方面に傾き過ぎてごちゃっとした印象が強かったのだけど、本作ではそこから更に突き抜けて非常にキモいプログレメタル路線になり、あまつさえバンド名を冠したアルバムタイトルで帰ってきやがった。過去類を見ないくらいにけったいな曲がてんこ盛りであるにも関わらず、アルバム全体のまとまりがむっちゃ良くなったのがどうしてなのか、大きな謎である。
7.Sarpentra/Supernova
ロシア出身の謎のデスメタルバンドの1stフルアルバム。とても新人バンドの1作目とは思えない程のクオリティであり、BehemothのダイナミズムとMelecheshのオリエンタリズムを組み合わせたような音楽性は、最早音楽的影響どころではなく完全に同じ人がやってるようにしか聞こえないのだが、私の気のせいだろうか。
6.Enslaved/In Times
ノルウェーの大御所ペイガン/ヴァイキングブラックメタルの13作目。初期のノルウェーのシーンから活躍しているバンドの中で、現代に至ってもコンスタントにアルバムをリリースし続けてる存在って本当に稀有であるし、何より駄作が一切無いのがEnslavedの凄いところである。今作はそんな彼らの作品の中でも新たなマスターピースとも言える会心の一作だろう。素晴らしい。
5.堀江由衣/ワールドエンドの庭
我らが永遠の17歳、ほっちゃんの3年ぶりのフルアルバム。前作がテン年代においても最高の声優アルバムの一つであったのと比較すると、本作は今一歩及ばない感じはするが、それでも毎回アルバムに明確なコンセプトと本人の意志が仕込まれたアルバムを作り込んでくるのは彼女くらいのものであろう。音楽活動の本気具合は贔屓目差っ引いても他の声優から頭一つ抜きん出ている。しかし次のアルバムが出る頃には堀江由衣もよんじゅ…ホォアアアアアア。ホアアアアア。
4.Akhlys/The Dreaming I
今年の地獄枠その2。まじまじと見てるとイヤな感じのしてくるジャケのババアだかなんだかよく分かんねー気色悪いのをそのまま音にした悪夢のようなブラックメタル。とりあえずだな、お祓い、しようね。
3.Batushka/Litourgiya
ポーランド出身の謎のブラックメタルバンドの1stフル。その正体は謎に包まれているがサウンドはとても新人とは…2015年こんなのばっかりかよ。第二次大戦から70年が経ち、冷戦が終わってソ連も崩壊し、現在のポーランドは大変治安の良い平和な所だと聞き及んでいます。にも関わらずどうしてこんな終わらないワルシャワ蜂起みたいなシロモノが出てきてしまうのでしょうね。私は不思議です。
2.分島花音/ツキナミ
恐らく日本どころか世界唯一のチェリストアニソンシンガーである事でお馴染みのカノソさんの3作目。つい先日NHKの朝のニュース番組を見てたら注目の女性チェリスト特集みたいなのが組まれてて、その中にしっかり登場してて思わず変な声が出たわよ。2015年通して一番聞いたのこの人のアルバムだったし、2016年2月になってから私が一番聞いてるのが新曲のLove your enemiesだったりする。個人的にこっち界隈で今一番今後の活動が楽しみなアーティストだ。神様 気付いてよ 僕らは理想に近づいている？
1.Sarpanitum/Blessed Be My Brothers...
イギリス産デスメタルの2作目。まず前提として、鼻歌で歌えるメロディのあるメタルは最高である。で、それをしっかりとグリップする骨太なデスメタルと何がしかの霊的な力が作用した結果、何だか凄い事になっちゃったのが本作である。一曲目からしてもう後光が差してそうだし、そのまま奇跡のつるべ落としが最後まで続くとんでもないシロモノだ。英国面は恐ろしい。そんな本作の感想をTwitterに投げ込んだら、中の人から日本語でお礼のリプライが来た。どうやらバンマスの人は現在秋田在住らしい。理由は分からんが、何故か納得感のある在住地だ。
次点
・Correlations House/Know How To Carry A Whip
・The Dear Hunter/Act Ⅳ:Rebirth In Reprise
ワースト
・デフヘブン
・MYRKUR
・イシュメル
・あやひーの2nd
・他たくさん
とまあ、そんこんなで2016年も良い音楽に沢山巡り会える事を祈りつつ、これからhuluでアイカツのアニメの続きを見ます。
